†罪の味
  
禁断の果実の味は

それまで知っていたどんな菓子よりも甘く

どんな薬よりも苦いものでした。



それを手に入れるためになら

罪に罪を重ねることも厭わぬほど

誠に美味なものでした。



だからこそこの世に

罪びとが尽きることがないのだと

味わいながら思いました。