03.命を救う毒
  
すべてを腐敗させ破壊していく毒でも

私にとっては救いでした。

この世のすべてに見捨てられた者には

他にすがるものがなかったのです。

世間では忌み嫌われるものであっても

私には命を永らえる唯一のよすがだったのです。

この病から逃れるには「死」しかなかったのですから