フランツ・フォン・バイロスFranz von Bayros(1866-1924)
クロアチア出身、ミュンヘンやウィーンの美術学校に学ぶ。
1900年代以降挿絵画家として活躍し、
ロココ的な華やかな装飾による蔵書票デザインや好色画を数多く手がける。

バイロスには成熟した男女の愛の情景を描いた作品も数多くあるが、
今回はロリータ的レスビアン・ラヴの情景を集めてみた。

  
ロココ調の豪華な室内装飾のなされた寝室
性に目覚めた少女たちの秘めやかな営み
彼女たちにとっては人形遊びの延長のようなものであろうか?
寝台の隅の人形が二人を見つめている。

  

好奇心旺盛な少女たち。
未だ開花させたことのない花の蕾を眺めている。
  
初めて経験する逸楽に身を仰け反らせる少女。
浴室は姫君たちだけの王国であり、
猫は王国の守護者である。


  

倦げに椅子に身を寄せる少女と寝台に腰掛ける少女。
まだ知らぬ快楽への期待か、
それとも歓びの余韻を味わっているのか。